このライトノベルがすごい!文庫 スペシャルブログ

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『古書街キネマの案内人』の裏話

koshogai_shoei
現在発売中の
古書街キネマの案内人
おもいで映画の謎、解き明かします
』 

著者の大泉貴先生は大学生時代に映画館でアルバイトをしていた経験があり、そのときの経験が作品にも活かされています。

映画に対する想いや、この作品に込めた思いを書いていただきました。
 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

  10年前、僕は映画館でバイトをしていた。
 有楽町駅から歩いて五分、有楽町マリオンにある映画館、日劇PLEX。現在のTOHOシネマズ日劇である。
 なんで人生最初のバイトをわざわざそれほど時給も高くない映画館にしようと思ったのかはよく覚えていない。
 映画が好きだったからとか、
 週替わりのシフト制だったので大学の講義と時間の調整がしやすかったとか、
 あとは映画館だったら入れ替え以外はそんなに仕事もきつくないのでは?  とか、そういう舐めた動機からだった気がする。
 
 肌に合わなかったらすぐに辞めればいい。
 そんな軽い気持ちで始めた映画館のバイトを結局、僕が小説家としてデビューする2010年までほぼ4年以上に渡って続けた。
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『魔法少女育成計画ACES』16人の魔法少女たち

9ab511ef このラノ文庫9月新刊
『魔法少女育成計画ACES』
 9月10日発売予定です!

軋む「魔法の国」。
揺らぐ「魔法少女」


盟友リップルの行方を探しながら「魔法少女狩り」としての活動を続けるスノーホワイトに、「魔法の国」の中枢たる「三賢人」の一人から呼び出しがかかる。指定された屋敷に赴いたスノーホワイトを待ち受けていたのは、高貴そうな雰囲気を身に纏った、幼い容姿の少女だった。少女はスノーホワイトに、とある魔法少女の捜索と護衛を依頼するが――。 

話題沸騰マジカルサスペンスバトル
『魔法少女育成計画』シリーズの最新作! 
今回は見たことある魔法少女率が
いつもよりぐんと上がっての16人!
というわけでいつもの魔法少女紹介、
今回もまいりましょう!

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神様は異世界にお引越ししました 重版御礼SS

kamisama

太陽神アンバレンス(以下 あ)「いやー。増刷が決まりました。おめでとうございます」
見直された土地 土地神 赤鞘(以下 赤)「おめでとうございますー」
あ 「こうね! 増刷とかするとこう、なんかすごく良いらしいですよね!」
赤 「どう良いんだかいまいち分からないですよね、興味がないと」
あ 「分かりやすくいうとですね。元々用意して多分が足りなくなったから、追加で作る!
 ってことなんですよ」
赤 「それだけ多くの人に、『神様は異世界にお引越ししました』を、読んでいただいてるっ
てことですねぇー」
あ 「ありがたいですねー」
赤 「嬉しいですねぇー」
 「いやー、ホントありがたいですねー。もうありがたすぎて、クリスマス返上でありが
たがるレベルですよ!
(収録はクリスマス前に行っています)
赤 「ほんと、え、そう、あれ、関係なくないですか?」
 「いやぁー、もうほんとねー。クリスマスで浮かれてる奴ら爆発すれば良いのに」
赤 「え、アンバレンスさんクリスマス知ってるんですか?」
 「地球でねー、パーティーやるからってぇー、あつまったんすよぉー」
赤 「はぁはぁ。何処でやったんです?」
あ 「新宿ですよ、新宿」
赤 「新宿って、わざわざ地球でやったんですか?」
 「もうねぇー! カップルばっか! カップルばっかなの! 燃やし尽くしてやろうか
と思いましたねっ!」
 「まあ、皆さん幸せなのは良いことじゃないですかぁー」
あ 「俺のっ! 幸せがっ! ないっ! 圧倒的にないっ! 皆無! 彼女! 欲しい!」
赤 「えー。でも最高神ってモテそうじゃないですかぁー」
 「普通はそうなんでしょうけどねっ! もうね、仕事とかねっ! 他にも色々な要因が
あってね! 主に性格なんですけど! チクショウ!」
赤 「まぁまぁ、落ち着いて」
あ 「くそう! こうなったらクリスマス撃滅団を組織して地球に急襲かけてやる!」
赤 「落ち着いて! アンバレンスさん本当にやりそうなんですから! 洒落になりませんて!」
あ 「いいんだっ! サンタクロースを襲ってプレゼント強奪するんだ! そしてすべてのプレゼントに悪いカップルを八つ裂きにする絵本を入れる!」
赤 「駄目ですよそれ! 駄目なヤツですよ!」
あ 「いいんだいいんだ……! どうせ誰も隣にいないクリスマスなんて……! あ、そういえば赤鞘さんはクリスマスとかどうだったんです? 地球時代」
 「切り替えはやっ! え? ええとですね、あー。でも殆ど覚えないですねぇ」
 「え? 日本なのにですか?」
 「ほら。私ずっと農村部の小さな社にいたじゃないですか。クリスマスとかがメジャーになる頃には、大分寂さびれてきてまして。にぎやか、って感じでは無かったですねぇ」
 「へー。まあ、あの規模じゃあ、普通のお祭ならともかくって感じですか」
赤 「そうですねぇ。ああ、でも、一つ覚えてる事がありますよ」
あ 「お! どんなんです!?」
 「弟さんとお姉さんのご姉弟さんがいたんですけどね? クリスマスのプレゼントを、私の所にお願いに来たんですよ。それが、おかしくて」
 「おかしい?」
 「ええ。お姉さんは、いつも手伝いをしてくれる弟さんに。弟さんは、いつも迷惑をかけているお姉さんに。プレゼントをあげてくださいって」
あ 「へ、へぇー……」
赤 「もちろん私じゃ、そういうのは叶えてあげることはできませんけどね」
 「まあ、分野が違いますしね」
赤 「その代わり、きちんとサンタさんには伝えましたよ」
あ 「え。知り合いなんです?」
赤 「はい。一応土地を通過する許可を出す事になりますし。お二人の希望が叶ったようでしたし、本当に良かったです」
 「あ、なんか、ごめんなさい。生まれてきてごめんなさい」
 「ええ?! いや」
あ 「俺は……俺はなんて煩悩にまみれた神なのか……!」
赤 「大丈夫ですよ! 普通ですよ! 羨ましがるのはっ!」
 「赤鞘さんも羨ましがるんですか」
 「私一回死んでるので。ほら、死んでから神様になってますし。ソッチ系の欲求とは無縁なもので」
あ 「くっ! こうなったら、アレをゲットして清い心を手に入れるんだっ!」
赤 「あれですか?」
あ 「そう。そうです! 手に入れれば心が洗われるような気分になると評判の本! 『神様は異世界にお引越ししました』一巻二巻です!」
赤 「え、そうつなげるんですか!?」
 「というわけでクリスマスプレゼントにも最適な『神様は異世界にお引越ししました』、ぜひお買い上げください」
 「ええ!? あ、よろしくお願いしますー」
あ 「お年玉でもいいのよー!」

【完】

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