このライトノベルがすごい!文庫 スペシャルブログ

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君の止まり木はたぶん俺で俺の止まり木は必ず君―第6話―  大間九郎

そんなこんなそんなこんなそんなこんな

『このライトノベルがすごい!』大賞
「お前が嫌だ嫌だで何も決まらん。もうこれが最後の砦だ人間。これに送ろう」
「んじゃそれにするか」
「今日から書け人間」
「おー今日から書くわ」
「ぐすっ、人間が文句言わずにやってくれてる」
「あーまぁとりあえず、ここから始めるわ俺のサクセスストーリ」
「頑張って! 応援する! 500万」
「いいねー」
「何か今日は精のつく物作るね! 楽しみにしててね!」
「どんな話がいいの河童?」
「なんか良く分かんない! ライトノベル読んだ事無いから!」
「俺もないわさ」
「高村薫みたいな? 宮部みゆきみたいな?」
「フィリップ・K・ディックみたいな? 村上龍みたいな?」
「そんな感じで」
「そんな感じで」
 河童は何も言わないが、俺もそれには触れないが、おれは後戻りできないとこまで来てる。
少しずつだが確実に、
 河童の腹はでかくなってる。

―――「このラノ大賞」に向け執筆開始




※本作はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。

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君の止まり木はたぶん俺で俺の止まり木は必ず君―第5話―  大間九郎

そんなこんなそんなこんなそんな

河童はなにげに読書家だ。
「人間、ここは天国だな」
「否定はせんよ」
日曜、伊勢崎町、有隣堂本店、地下1階。
「まずは漫画だ人間」
「おー『クッパパ』最新刊で出るジャン」
「人間、それはブックオフで」
「何言ってる河童! それではとち先生に印税が入らないではないか!」
「しかし家計は楽になる」
「家計よりとち先生だ」
「料理に釣りに楽しんでいるとちより明日のキュウリの心配をしろ人間」
「キュウリよりとち先生の娯楽のほうが大事だ河童。何か欲しいモンがあるなら待ってこい」
河童ダッシュ、一ヶ所で止まり手招きをする。
「なんだ?」
「これを」
「これをなんだ?」
「この『こち亀』を全巻買ってくれ人間」
「お前こそブックオフだわ!」
 二人で『こち亀』と『クッパパ』最新刊を前のサテンで読む。
「人間。俺は絵心がある」
「おーマジで凄いジャン。そんで?」
「原作・人間、作画・河童でこの賞を狙おうではないか」
 河童が携帯を突きだす。
『このマンガがすごい!』大賞
「賞金800万」
「いいねー」
「『バクマン』方式で」
「いいねーちょっとここ描いてみ?」
ボールペンを差し出しナプキンを指さす。河童サラサラサラ。
「どうだ人間?」
「何これ山水画?」

―――「このマンガ大賞」断念




※本作はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。

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君の止まり木はたぶん俺で俺の止まり木は必ず君―第4話―  大間九郎

そんなこんなそんなこんな

河童は意外とロマンチストだ。
仕事から帰ると河童は洗濯物を畳みながらパソコンを食い入るように見ていた。
「おう、帰ったか人間。まずこれを見ろ」
河童はホームページを指さす。
『日本ラブストーリー大賞』
「これ狙おうや人間」
「なんで?」
「杏てなんとなく俺に似てね?」
「どこがよ?」
「ほら口モトとか」
「お前口、くちばしジャン!」
「肌の質感?」
「お前緑で蛙の腹みたいな質感ジャン!」
「そこがチャームポイント」
「そこは否定はせんよ」
「そんな感じで甘い話を書いてだな人間」
「どんな感じか!」
「人間と俺のこんな感じで大賞500万」
「いいねー」
「俺の好みは鳴海丈」
「いやらし過ぎるわ!」
「そういえばイヤラシイ事しかしてないな俺達」
「だな」

―――「ラブスト大賞」断念




※本作はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。

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