このライトノベルがすごい!文庫 スペシャルブログ

ここでしか読めないスペシャルなコンテンツを公開!

君の止まり木はたぶん俺で俺の止まり木は必ず君―第5話―  大間九郎

そんなこんなそんなこんなそんな

河童はなにげに読書家だ。
「人間、ここは天国だな」
「否定はせんよ」
日曜、伊勢崎町、有隣堂本店、地下1階。
「まずは漫画だ人間」
「おー『クッパパ』最新刊で出るジャン」
「人間、それはブックオフで」
「何言ってる河童! それではとち先生に印税が入らないではないか!」
「しかし家計は楽になる」
「家計よりとち先生だ」
「料理に釣りに楽しんでいるとちより明日のキュウリの心配をしろ人間」
「キュウリよりとち先生の娯楽のほうが大事だ河童。何か欲しいモンがあるなら待ってこい」
河童ダッシュ、一ヶ所で止まり手招きをする。
「なんだ?」
「これを」
「これをなんだ?」
「この『こち亀』を全巻買ってくれ人間」
「お前こそブックオフだわ!」
 二人で『こち亀』と『クッパパ』最新刊を前のサテンで読む。
「人間。俺は絵心がある」
「おーマジで凄いジャン。そんで?」
「原作・人間、作画・河童でこの賞を狙おうではないか」
 河童が携帯を突きだす。
『このマンガがすごい!』大賞
「賞金800万」
「いいねー」
「『バクマン』方式で」
「いいねーちょっとここ描いてみ?」
ボールペンを差し出しナプキンを指さす。河童サラサラサラ。
「どうだ人間?」
「何これ山水画?」

―――「このマンガ大賞」断念




※本作はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。

http://award2010.konorano.jp/
http://konorano.jp/
http://twitter.com/konorano_jp 

君の止まり木はたぶん俺で俺の止まり木は必ず君―第4話―  大間九郎

そんなこんなそんなこんな

河童は意外とロマンチストだ。
仕事から帰ると河童は洗濯物を畳みながらパソコンを食い入るように見ていた。
「おう、帰ったか人間。まずこれを見ろ」
河童はホームページを指さす。
『日本ラブストーリー大賞』
「これ狙おうや人間」
「なんで?」
「杏てなんとなく俺に似てね?」
「どこがよ?」
「ほら口モトとか」
「お前口、くちばしジャン!」
「肌の質感?」
「お前緑で蛙の腹みたいな質感ジャン!」
「そこがチャームポイント」
「そこは否定はせんよ」
「そんな感じで甘い話を書いてだな人間」
「どんな感じか!」
「人間と俺のこんな感じで大賞500万」
「いいねー」
「俺の好みは鳴海丈」
「いやらし過ぎるわ!」
「そういえばイヤラシイ事しかしてないな俺達」
「だな」

―――「ラブスト大賞」断念




※本作はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。

http://award2010.konorano.jp/
http://konorano.jp/
http://twitter.com/konorano_jp 

君の止まり木はたぶん俺で俺の止まり木は必ず君―第3話―  大間九郎

そんなこんなそんな

河童の甲羅は着脱可能だ。
仕事から帰ると河童は甲羅を陰干しにし全裸でパソコンを食い入るように見ていた。
「おう、帰ったか人間。まずこれを見ろ」
河童はホームページを指さす。
『このミステリーがすごい!』大賞
「これ狙おうや人間」
「なんで?」
「賞金1200万」
「いいねー」
「俺、内容考えたから」
「何々?」
「大火傷した河童が心臓外科医を目指す話。命狙われて、師匠の医師は厚生省キャリア官僚で、謎が次々解明されて、ラストはコンテストで、スポ根と医療、未知との融合」
「なんかスンゲー良いねー。題名は」
「さよならバチスタ」
「パクリだろうがいや!」
「パクッてない! オマージュ! オマージュ!」
「それよりこっち来いよ」
「何まだ帰ったばっかで」
「いいからほれほれ」
「明かり! 明かりは消して!」

―――「このミス大賞」断念




※本作はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。

http://award2010.konorano.jp/
http://konorano.jp/
http://twitter.com/konorano_jp 

カテゴリ別アーカイブ
記事検索
QRコード
QRコード