そんなこんなそんなこんなそんなこんなそんなこんなそんな

5月某日
宝島社、でっかいビルだわー。何? ここ全部? ワンフロアとかじゃなくて? 警備員がいる! ずっと見てる! 走って逃げようかな? 土下座すれば許してくれっかな?
「人間。早く入れ」
「バカか、警備員がお前の事めっさ見てるわ。なんでついてきた河童」
「人間。ここからが勝負だ、お前ひとりでは心もとない」
「まぁ確かに俺ひとりでは心細い」
「入るぞ」
「お、おう」
「警備員。俺はここに用がある、このラノ編集部のTを呼べ」
「アポイントは?」
「いいから連絡しろ、大間が来たと伝えれば分かる」
「…………」
警備員が電話で誰かと話している。
「中へどうぞ」
「うむ」

◆ ◆ ◆

「河童!」
「ほう、俺の事を覚えているのかT」
「覚えているわ! 毎晩俺の枕もとで四股踏みやがって! 『大間だ~大間を通せ~』って毎晩! 毎晩!」
T氏は泣いている。よほど怖かったのだろう。
「大間を通しただろう! まだ何か俺に用か!」
「今日は大間の付き添いだ」
「畜生! やっぱりグルか!」
 いや、それはそうだろう。なに? 今まで気付かなかったの? 
河童を睨むT氏、不敵に笑う河童。
河童はペコリと頭を下げる。
「この度は三次通過させていただき、誠にありがとうございます。これからも末長く大間にご指導、御鞭撻ください。宜しくお願いします」
 河童! 
「あら? 何? いやいやいや頭上げてください。この河童、良い河童? なんか俺感動して涙出そう」
 いやいやいやいやT氏、アンタ、それは。

―――「このラノ大賞」三次通過・宝島社訪問




※本作はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。

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