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【2 NE-NE’s Turn】
-ネーネ無双-




AM09:30/式場控室
「飲み過ぎです」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「飲み過ぎです」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「お姉さま」
「まこちん、なんだお?」
「今日は結婚式らしいです」
「およめさんだおーかわいいおーだいすきだおー」
「良いのですか?」
「?」
「マウスさんが他の女性と結婚式を挙げて良いのですか?」
「?」
「だー!かー!らー!マウスさんが今日結婚するのです! お姉さまではなく! 私でもなく! 他の女性と結婚式を挙げられるのです! それを許されているのですか!?」
「ひゃっひゃっひゃっ おこってる! まこちんおこってる! ひゃっひゃっひゃっ」
「何がおかしいのですか!!」
「まこちん、おこりすぎだおー、おこるとからだによくないおー」
「これが怒らずにいられるか!」
「はいまこちん」
「なんですかこれは?」
「すけすけ」
「ななななな!なんですか破廉恥な!」
「すけすけひらひら」
「だからなんなのですか!」
「きょうはいてるおー」
ちらっ
「やり過ぎです」
「かわいいおー」
「やり過ぎです」
「ぶらもほら」
「やり過ぎです」
「のうさつだおー」
「脳殺?」
「まこちんのぶんもあるおー」
「むこうを向いていてください……がさがさ……ど、どうですか?」
「びひゃっひゃっひゃっひゃっ! ひのきのぼう! せんとうりょく2!」
「殺す!!」

××××

「いつまでココにいるのでしょうか?」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「飲み過ぎです」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「お姉さま」
「まこちん、なんだお?」
「いつまでココにいるのかと聞いているのです。いいのですか?悔しくはないのですか?監禁されているのですよ?人権の侵害を受けているのですよ?最低限度の生活を送れていないのですよ?許せるのですか?私は許せません!」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「何がおかしいのですか!!」
「まこちん、おこりすぎだお」
「怒らずにいられてか!」
「いつも、おこってるお」
「いつもではないです! でも今は怒るべき時です!」
「だからだお」
「?なにがです?」
「だから、ひのきのぼう、なんだお」
「!!」
「まこちんおこると、からだにわるいお、からだにわるいと、たゆんたゆんにならないお」
「つまりは怒らないとたゆんたゆんになると」
「たゆんたゆんだお」
「ニコッ」
「そうだおー!!!いいおー!!!」
「ニコッ」
「いいあんぐるだおー!!!」
「ニコッ」
「めせんはこっちだお!!!」
「ニコッ」
「もっとせくしーにだおー!!!」
「ニコッ」
「もっと! むねを! よせて! もっと! あーなにそれ、ぜんぜんだお! たにま、ないお! にくを! よせて! あ、よせるにくがない」
「殺す!!」

××××

「お腹がすきましたね」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「飲み過ぎです」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「お姉さま」
「まこちん、なんだお?」
「私はお腹がすきました。朝から何も食べていません。これは国際法で定められた捕虜に関する条約を守っていないものと考えられます。捕虜はその身体、健康を保護される権利があります!不当です!不当な扱いです!断固抗議します!」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「何がおかしいのですか!」
「ほりょ」
「はい捕虜です」
「ほぅりょ?」
「だから捕虜です」
「ふぉうりゅぅぅぅぅお?」
「なんですかそれは!」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「きー!この一カ月一緒に暮らしてきたけど分かんない!この人のツボが分かんない!」
「ふうあついお」
「ななななな!なんで洋服を脱ぐのです!」
「あついお」
「すごいすけすけ! すごい脳殺! どうして?! 神様どうして!? どうして私はヒノキの棒でお姉さまはたゆんたゆんなのですか? 前世で何か私が大きな罪をしたのですか?」
「それはおまえがりんごをたべたからじゃぁお」
「はっ! 神! このたゆんたゆんは神の使い!? そして私は前世の罪人!?」
「ざんぐぇするのじゃぁお」
「はい懺悔します! 後悔しています! 罪は償います! 懺悔し悔い改めるので私もたゆんたゆんにしてください!」
「それはむりだお」
「むりなのかい!」
「かみも、ほとけも、ないお」
「つながらない言葉なのに意味が通じちゃう!?」
「たゆんたゆんはさいのうだお」
「思ったより高飛車!?」
「まこちん、つるぺた、もうはやんないお」
「先を読む目を備えている!?」
「でっど、こんてんつ、だお」
「思ったより難しい言葉知ってる!?」
「ろり、いつまで、もつかね」
「はっ! 語尾まで変わってる!?」
「かとー!てりー!にゅうすだお!」
「はっ! スッキリ!」
「まこちん、ひとそれぞれだお、よいところは、ひとそれぞれだお」
「……はい。それではお姉さま、私の良いところは?」
「ん? すじ?」 
「殺す!!」

××××

「ココだけの話ですけど、私、2巻を読みました」
「まこちん! めたは! めたはだめだお!」
「いや! 言わせてください! 我慢ならない事があります!」
「めたは! めたは! うちきりふらぐだおー!」
「いいのです! 打ち切り上等です! 私は言いたい! 2巻! 私ワンシーンしかでてません! それも全然活躍してません! 全然萌えないし全然燃えません! いいのですか!? 宝島さんいいのですか!? ヒロインですよ!? 私1巻の表紙ですよ!? 読者アンケートとかきっと上位ですよ!? ファンは私を求めているはずですよ!?」
「まこちん、あんけーと、そうでもないお」
「へ?」
「まこちん、あんけーと、じょうい、ではないお」
「そそそそそ!そんなはずないじゃにですか!? ヒロインですよ!? 表紙ですよ!?」
「ひょうし、わたしも、でてたお」
「だからダブルヒロインではないのですか!? 人気を二分する存在ではないのですか!? そう言えばお姉さまも2巻全然でてきていませんでしたけどそれでいいのですか?」
「まこちんこれ」
「ななななな!なんですかこれは! 三つ折りポスターがまたお姉さまのセクシーショット!」
「せくしーたんとうだお」
「ずるい! 不当な差別を受けています! これは法廷で作者と対面するしかないです!」
「さくしゃ、かんけいないお」
「このままではほったらかしヒロインです!」
「そのにおいはするおー」
「む、無個性だからですかね? 私達が不遇なのは、無個性が原因なのですかね?」
「……むこせい、まこちんだけだお」
「裏切られた!」
「ほんものまこちんは、いらすとよりもひんぬーだお」
「暴露された!」
「あ、にかん、いらすと、ないんだったけ?」
「蔑む目で見られた!」
「まこなんとかさんだお」
「忘れ去られた!」
「ばーたーこまるお、わたしまでざんねんあつかいだお」
「お姉さま!? 結構計算高くて黒い!」

××××

「飲み過ぎです」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「飲み過ぎです」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「お姉さま」
「………………」
「お姉さま?」
「………………」
「寝てしまわれたのですか……」



NE-NE’s Turn End
Next Turn BRAIN




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※本作はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。

ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫)ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:大間 九郎
販売元:宝島社
(2011-03-10)


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