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 どこにでもある『学校の七不思議』。それは星霊学園にも存在している。
 その一つに、『呪いの泉』と呼ばれるものがある。
 広大な面積を誇る学園敷地内の、ひとっこ一人も寄り付かないような外れ、欝蒼と茂る雑木林に深く立ち入って行くと、その泉はある。泉というより、濁った池だか水溜りという呼称がふさわしい。
 噂はよく耳にしていたが、実際目にしたのは始めてだった。
 整備されている様子もない。緑色の水藻がユラユラと日陰の池前面を覆っているので、魚一匹の姿も見えない。
 このうっすら不気味で寂れた場所が、『呪いの泉』などと不穏な呼び方をされている所以はというと……

「す、好きなの……っ! 結城君!」

 七不思議について巡らせていた思考、要するに現実逃避を遮られ、『呪いの泉』を背にして立つ結城クロは、力なく顔を上げた。
 クロの目の前で頬を染め、潤んだ瞳で見上げてくるのは、この場所に似つかわしくない華やかな雰囲気の女生徒だ。
 クロとしては返す言葉も見つからず、つつつー、と目を泳がせるしかなかった。
「ほらぁ、もうすぐクリスマスでしょぉ? 彼氏作っとかなきゃ寂しいしぃ、結城君最近競争率低いから狙い目かなぁってぇ」
 期末テストも無事に終わり、冬休みを目前に控えた今日この頃。
 空気が凍えるように冷たい中でも、目の前に立つ彼女の頬は熱く火照り、くねくねと身をよじらせている様は全く寒さを感じさせない。
 自然にがくりと、肩が落ちる。
 今日の朝のことだ。クロは登校してきてすぐ、自分の靴箱の中に手紙が入っているのを見つけた。一瞬ソレが何か分からなかった。数秒固まった後、ひょっとしたらラブレターかもしれないと思い当たり、心が沈んだ。
 呼び出されたのは放課後、この場所。差出人は不明。内容も特になし。
 誰がくれた手紙かは分からなかったが、ラブレターだろうと果たし状だろうと誠実に対応しようと、意を決してこの場所にやってきたのだ。
「……まさかの鬼山田さんだとは」
「鬼山田じゃないっつってんでしょお!! 私の名前は、安田!!」
「あ、ああそうだっけ」
 隣のクラスの安田さん。男子の人気も高いと噂の彼女は、くるくるとパーマをあてた長い巻き髪をリボンでゆるく縛り、少し派手で化粧も濃いめだが、確かに可愛い。その可愛い顔をまさに名前のごとく(?)悪鬼のように歪め、クロをじりじりと睨んでいる。
 クロはその迫力を前にして、思わず後ずさる。背後に池があって、これ以上は退がれないと気付く。逃げ場がない。
 薄暗く寒いこの場所で、二人きり。何故か背筋がゾクゾクする心境だ。
 クロが安田さんに告白されたのは、これがはじめてではない。初秋の頃にも一度、待ち伏せされて愛の告白をされた。あの頃は、ちょうどクロは紫音の幽霊と行動を共にしていた。その紫音の罠に嵌り、思い切り安田さんには嫌われたと思っていたのに。実際『結城クロは最低の男だ』とあることないこと言いふらされた。それなのに、まさかの二度目の告白だった。
 安田さんの情念に圧倒されつつも、早くこの場を立ち去ろうと覚悟を決める。
 クロは真剣な眼差しを、真っ直ぐに安田さんへと向けた。
 ごくりと喉も鳴る。
「あ、あの、安田さん、ごめん!! 本当にごめんっ」
 がばりと深く、自分の目に地面しか映らなくなるくらい深く、頭を下げた。
 何故自分なんかに告白してくるのか。好いてもらう気持ちはありがたいし、好意を寄せられるのは悪い気分ではない。むしろ嬉しい。
 しかしクロは、その恋心に応えることはできない。中途半端な態度で、変に期待を持たせたくない。いっそ思い切り嫌われた方がいい。だからいつも愛の告白をされた時には、徹底して断るようにしていた。こんな風に誰かに告白をされたのは、久しぶりのことだったが。
 相手の心中を思うと申し訳ない気持ちで胸が痛み、クロはなかなか頭を上げられなかった。
「ククク……」
 そのクロの頭に、不気味な笑い声が降ってきた。クロはぶるりと身震いし、恐る恐る頭を上げる。
 ニタリと笑っていたのは、安田さんだった。
「かかったわね! クーックック!」
「……は?」
「この場所で愛の告白をすると、その相手は呪われるのよ! クハハハ! 告白相手にふりかかる災いの数々に、いつしかこの場所は『呪いの泉』とまで呼ばれるようになったの。クックック……これであなたも、呪われたに違いないわ。私のこと二度もフッた結城君なんか、呪われちゃえばいいんだ! フラれたって、かっ悲しくなんかないんだからぁー!」
 わぁっと泣き出した顔を安田さんは両手で覆い、踵を返して走り去っていく。
 相変わらずの足の速さだった。
 クロは目を点にしながら、その小さくなっていく背中を見送る。
 告白されたのか、呪われたのか、安田さんの目的はよく分からない。
 ……何にせよ、とてつもない疲労感には襲われる一幕ではあった。クロは大きく息を吐き出し、さっさと帰ろう、と足を踏み出す。
 ――と。
 またも、ゾク、と身震いが起きた。
 これは、この感覚は、気のせいなんかではない。クロがよく知る感覚だ。今までは気付かなかった。安田さんの気迫に圧されていたせいか。安田さんの情念オーラが一面を漂っていたせいか。
 クロはバッと勢いよく、池を振り返る。
 池の中に、腿の辺りまで足を沈ませた、男子生徒の幽霊が立っていた。
 クロの方をじぃーっと、恨みがましい目で見ていた。
「呪ってやったぜクックック」
 奇しくも、安田さんと同じ不気味な笑い声をあげる男子生徒。クロと同年代だろう。少し長めの前髪からのぞきこむような瞳と、厭らしい笑みを貼り付けた表情は、やや軽薄な印象だった。星霊学園の古い型の学生服を着ているから、かつてここの生徒だったのだろう。
「……呪ってやったって……俺、お前に呪われてんの?」
 クロが言うと、その男子生徒の幽霊は愕然と目を見開いた。驚きのあまりか、その場に座り込む。池の中に浸かっていたので、体半分が隠れて見えなくなった。
「な、な、な……っあ、アンタもしかして、僕のこと見えてる!?」
「うん」
「ば、化け物ォオォ」
「呪ってきた奴に言われたくねぇな」
「だって僕、幽霊ですよ? なんで見えんの? 日々この場所で告白される奴を見かけるたび、罵詈雑言を吐き散らし、羨ましい羨ましい呪われろ呪われろと願い続けてきた幽霊ってやつですよ?」
「お前が元凶か」
 この場所が『呪いの泉』と呼ばれるようになった原因は、どうやら彼にあるらしい。大きな力を持っているようには見えないが、告白された相手に対して呪われろ、呪われろと幽霊が一心に負のオーラを送り続ければ、それは案外効果的に働いてしまうのだ。全く厄介な、とクロはげんなりして肩をすくめた。
「ねぇなんで見えんの? それってやばくね? 僕の存在がバレたらみんなに恨まれちゃうんじゃね?」
「そんなの知るか。お前が悪いんだろ」
「むぅ……で、でもさ、見えてるのって、アンタだけだよね? それってギリギリセーフじゃね? アンタが僕の正体言いふらしたところで多分誰も信じないしぃー」
「……ムカつく奴だな、お前」
「呪ったっていうのナシにしてあげるから、さっさと僕のこと忘れちゃってよ。僕は通常業務に戻ることにするわさよなら」
 男子生徒の幽霊は自己完結したらしく、池の中へと完全に姿を消した。普段はそこに潜っているらしい。
「……」
 無言で池を見下ろしてみても、彼が再び現れる気配はない。
 クロは、このまま本当に忘れてしまおうか、と更なる疲労感で脱力する。
「クーちゃんっ! みぃつけたっ♪」
「ぎひぃいいい!!」
 脱力状態のところ、聞き覚えのある声が背後から聞こえた。クロは幽霊を見た時とは比べ物にならないほどの悲鳴をあげた。
 ギシギシとぎこちない動きで振り返ると、クロの姉、藍子が立っていた。
 女性に触れられただけで気絶する悲しい体質のクロは、過度のスキンシップを迫ってくる藍子の存在が最も恐ろしい。
 藍子はクロの悲鳴に一度きょとん、と大きな瞳を丸くしたが、すぐに長くウェーブした髪を揺らし、パタパタと軽快な足取りでクロへと近付いてくる。嬉しくてたまらない、というような満面の笑みである。
「あのね、あのね、今日はお仕事早く終わったの。お姉ちゃんね、もう帰れるんだっ! だからクーちゃんと一緒に帰ろうと思って、探してたのエヘヘ」
「あ、は、はぁ……」
 藍子の無邪気な笑顔に精気を奪われ、無気力になったクロは抗うことなくうなずく。
 実の姉にして、クロの学園の教師でもある藍子。こうして一緒に帰ろうと誘ってくるのも珍しくない。
「でも藍子さん、よくこんな場所にいる俺を見つけられましたね……」
「ふっふっふー。いっぱいいっぱい探したんだよぉ?」
 含みが全く無い笑顔が、逆に恐怖心を煽る。クロを探す為だけに、草の根かきわけて執拗に探し続けてきたであろう。そんな藍子に逆らうことなど、クロには無理だ。顔をひきつらせながらも仕方なく、すごすごと藍子に連行される。
「お待ちください女神様!!」
 そんな声が聞こえて、クロの足がピタリと止まった。
 藍子も止まり、背後の池を振り向いている。
 そこには先ほど潜ってしまったはずの男子生徒の幽霊が、再び姿を現していた。
「あなたは女神様ですね! いや、何も言わなくていいです、僕には分かる。なんという美しさなんだ! そしてその、服を着ててもわかるでかいおっぱ、いや、素晴らしき完成された肉体! あなたのような完璧な美しさを持った人が人間であるわけがない! あなたは女神様に違いない!」
「え、えへへ、そこまで言われると照れるなぁ」
 クロの横に立つ藍子が後頭部をかきながら、照れ笑いを浮かべた。
「な、なぁ……っ!?」
 男子は驚愕に打ち震え、その場にへたりこむ。またも体が半分池の中に隠れて見えなくなるが、水面は一切波打つことがない。
「ま、まさか僕の声まで聞こえるとはっしかも姿も見えている様子……! あなたはやはり神様だったのですね! まばゆい……っ」
「お前さっき、俺のこと化け物って言ってたよな?」
 男子の幽霊は池から這い上がってきた。先ほどまでの濁った瞳が嘘みたいに純粋な輝きへとかわり、藍子とクロの前に立つ。
「あなたと聖夜を共に過ごせたら、僕ぁ、もう死んでもいいです!」
「いや死んでるじゃんお前」
 クロは彼をジト目で見る。なんだこの疲れるお調子者は。しかしいくら突っ込んでも、クロの言葉はもはや彼の耳に届いていない様子だ。
 美人教師である藍子を信者のように崇拝している男子生徒は、この星霊学園にも多数いる。その美貌と豊かな胸に心奪われるのは無理もない。
 だからまぁ、この幽霊がどうやら一目惚れしてしまったらしい気持ちが理解できなくもない。クロはこっそりとため息を吐く。
「聖夜……? あ、もうすぐクリスマスイブかぁ!」
 ぽん、と両手を合わせ、藍子が嬉しそうに目を輝かせている。
「そうですそうですもうすぐクリスマスイブなんです。巷ではクリスマスの話題一色ですよね」
「池にずっと沈んでるお前がなんでそんなこと知ってるんだよ?」
「うるさいなちょっと黙っててくれないかキミィ。さっきあの可愛い女の子が言ってただろ? もうすぐクリスマスだって」
 なるほど、確かに安田さんが言っていた。クロは納得してうなずいてしまった。それに構わず、男子幽霊はひたすら藍子へと熱い視線を注いでいる。
「で、その日を僕と一緒に過ごしていただけませんかねぇ? あ、あなたのお名前をまだ聞いてませんでした」
「結城藍子です。あなたは?」
「藍子さんかぁ、素敵です。僕はずっと一人で寂しくこの場所にいるうちに、名前なんてどうでもよくなりました。まぁこんな素敵に輝く緑色の池を棲家にしてるので、超大好き緑池君、もしくは緑池君愛してるとでも呼んでくだされば」
 もみ手を繰り返しつつ、その幽霊が言ってくる。クロのことは完全にアウトオブ眼中すぎて、突っ込む気力すら奪われた。
「超大好き緑池君もしくは緑池君愛してるくんかぁ、名前長いね~」
 藍子がホワホワした口調で言うと、緑池はメロメロパンチをくらったかのようにへにゃへにゃとだらしなく表情を緩める。クロは少しムッと顔をしかめた。
「藍子さん、何も素直に従わなくても緑池でいいですよ、こんなやつ」
「そうだね、いちいち長いと呼びにくいし、緑池君って呼ぶね」
「クッ、余計なまねを」
 忌々しげに吐き出した緑池が、じとりとした眼をクロに向けてくる。やっとクロの存在を思い出してくれたらしい。
「大体お前は何者だ!」
 ビシリと指を突きつけられた。
「結城クロだよ。ここのごく一般生徒だよ。藍子さんは教師」
「それでね、クーちゃんと私は姉と弟なのです~エヘヘ、超仲良しなの。クーちゃんって超ラブリィでしょ」
「なんだと!? ラブリィなのはあなたです! クロくん、僕のことを今日からお義兄さんと呼んでくれたまえ!」
「藍子さんさっさと帰ろう」
 クロはさっさとその場から立ち去ろうとする。藍子も「う、うん?」とよく分からないままクロの後に続こうとした。
「待って待って、待ってくださいって! こんな風に口きいてもらえたのはじめてで、ちょっと調子乗っちゃいましたすんません! 寂しいのぉおお、お願い一人にしないでぇええ……」
 緑池はしつこかった。おそらく背後の池を『よりしろ』にしている彼は、その場所から遠く離れることは不可能だ。その場に縫い付けられたように制止したまま、必死な泣き声だけが追いかけてくる。
 クロは深く深く、深ーくため息を吐き出し、足を止めた。
 結局、放ってはおけないのだ。
「緑池、お前の願いはなんだ?」
「え? 願い?」
「仕方ないから成仏するの、手伝ってやる」
 緑池へと再度近付いていき、ぶっきらぼうに言い放つ。
「幽霊は願いが叶うと、成仏できるんだ。もうこんな場所に縛られることもない」
「え、まじすか。正直こんな陰気な場所、もう飽き飽きだったんだよね。最近噂がひろまりすぎて誰も近寄ってこないし。成仏するするー」
 なんという軽いノリだ。緑池はもうすでにウキウキと目を輝かせている。先ほどメソメソ泣いていたのはやはり嘘泣きか。
「お前、なんで幽霊になったんだ? なんらかの理由がなきゃ、この世に縛られることなんてないはずだけど」
「なんでだろね? 忘れちゃった」
 てへっと舌を出す緑池に、クロはピクピクとこめかみに青筋を立てながら、それでも耐えた。大体の幽霊が、生前の記憶の多くを失ってしまっている。仕方が無い、と自分に言い聞かせる。
 自ら成仏の手伝いをしてやると言ってしまった以上、とことん彼に付き合うしかない。どんなに苛立つ幽霊だろうと、覚悟を決めるしかない。
 藍子はクロの横に立ち、緑池へとニコニコ笑顔を向けている。藍子は基本、クロのやることに反対はしないのだ。いつでもさりげなくサポートしてくれる、優しい姉である。本人にそんなことを言ったら強烈なデレ期に突入し、また密着してくるのが目に見えているので、絶対口にはしないが。
「で、お前の願いは? それぐらい覚えてるだろ」
「……さぁ? 世界中のカップル死ねとかは常に願ってるけど」
「俺はお前の為に無差別殺人を犯さねばならないのかそうかそうか……ぁああ、今俺は手伝ってやるなんて言った自分の発言に猛烈に後悔している!」
 早くも逃げ出しそうなクロに代わって、藍子が一歩前に出てきた。
「でもきっと緑池君の本当の願いは、そんなことじゃないよ。誰かを殺したいほど本当に憎んでたら、その幽霊はたいてい怨霊になっちゃうの。緑池君、だって悪い幽霊に見えないもの」
 ふんわり笑顔で藍子が言うと、この禍々しい場所までが優しい空間へと浄化されていくようだった。緑池も感涙している。
「そうです、僕、悪い幽霊じゃないんです! 分かってくれるのは藍子さんだけだ!」
「無差別に呪いを振りまいてた気がするが」「僕の願い、分かりました!」
 クロの言葉は緑池によって叩き潰された。
「僕はあなたに一目惚れしたんだ! だからやっぱり、あなたと聖夜を恋人のように過ごせたら、それで願いは叶う気がする! 聖夜に! ここ重要です!」
「おい」
 クロは低く言い放つが、彼の真剣な眼差しはもう藍子しか見つめていない。
「せめてその時だけでいい、僕の恋人になってください!」
 言葉を重ねる緑池は真剣そのものだ。クロは複雑な心中になり、ぐっと拳を握り締めた。
「そんなのダメに決まってるだろ。恋人になれだなんて言って、お前が藍子さんに一体何しでかすか……」
「僕は藍子さんに聞いてるんだ! 藍子さん、お願いします!」
 緑池がバッと藍子に向けて手を差し出す。
 その直球すぎるストレートな想いに対し、クロも口を挟めなくなってしまう。藍子は一体どう返すのだろうか、とハラハラした気持ちで事態を見守る。
 無闇に優しい藍子のことだから素直に頷くに違いないが、そうしたら緑池の毒牙が藍子に襲い掛かるかもしれない。それだけは絶対に止めなければいけない。
「ごめんね、無理です」
「え……?」
 ポカンと、藍子の返事を聞き返したのは、クロだ。
 緑池は衝撃を受けて、言葉もなくよろめいている。
「私は嘘でも恋人にはなれないよ、ごめんね緑池君」
 藍子は少し寂しそうに笑みを浮かべ、ぺこりと頭を下げた。

≪つづく≫

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