神職の孫と謎の美少女と物の怪たちの、
ちょっと不思議な物語、開幕!
高校一年生の冬基は、睦笠(むつかさ)神社の神主である祖父と二人、神事をこなしつつ平穏な日々を送っていた。そんなある日、冬基は弱ったイタチを助けたのだが……「我は、天と混沌の者である! 我のことはライと呼ぶがいい!」――イタチは謎の美少女ライへと変化、神社に居座ってしまう。美少女の登場と共に息を潜めていた物の怪たちが暗躍を始め、奇妙な事件が起こり始める……。
ここでは、発売に先駆け、主要キャラクターを紹介します!
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「家、神社なんだな」
「そうだね」
「……霊感とかある?」
「ないと思う」
15歳、譜上高校1年生。
11月生まれ。睦笠神社の跡継ぎで、祖父・睦川基成とふたり暮らし。
怒ったり焦ったり、取り乱すということが少なく、もの静か。
愛想がないわけではないが、幼なじみの綾乃以外とはあまり深い話をしないので、親しい友人はいない。他者への興味や生きることへの執着がいまいち薄く、普通の人間と纏う気がだいぶ違うらしい(ライ曰く)。
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「落ちてきたのではない! 降りてきたのだ!
断じて、絶対、落ちてきたのではない!」
断じて、絶対、落ちてきたのではない!」
冬基に拾われた妖。
「妖怪」と言われることを嫌い、「天と混沌の者」と自称する少女。
(天から落ちて……やってきたらしい)
(天から
獣姿のときは真っ白い毛のイタチ姿。どちらの姿のときも尾が二本あり、目は左右で色が異なり、左は赤色、右は黒にちかい紺色。
好奇心旺盛で物怖じをしない性格。冬基に興味を持ったため、少し人間界に留まることに。でも、厳しい性格の宮司は少し苦手。好物はあんこで、「地上でもっとも価値のあるのは菓子だ」と断言する。
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「いいよ。絵馬一枚くらい、あげるよ」
「いいの。絵馬は一枚三百円、でしょう?
幼なじみだからって、タダで願いごと叶えてもらうわけにはいかないの」
幼なじみだからって、タダで願いごと叶えてもらうわけにはいかないの」
15歳、天野女子高等学校1年生。
冬基の幼なじみ。中学までは同じ学校に通っていたが、高校は女子校を選んだことを少し後悔中。事故以来、冬基が心を閉ざしているように感じ心配している。
生き生きしていて明るい。誰とでもすぐに仲良くなり、男女共に人気がある(女の子によく抱きつかれる)。みんながかまいたくなる可愛らしさの持ち主。
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睦川 基成
(むつかわ もとなり)
(むつかわ もとなり)
「また妙なものを拾ってきたな」
睦笠神社の宮司で、冬基の祖父。
無口で厳格。冬基がなにか人ではないものに好かれる気質であることを知っており、いままでも、冬基が拾ってきた動物のように見えるが実は妖と会話し、冬基に知られず逃がしたことなどがある。なぜ冬基が妖や動物に好かれるのか、その理由まではわからず、心配している。
威厳があってちょっと近寄りがたくて真面目そう(なので、ライはちょっと苦手)。
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著者:深沢 仁
出版:宝島社
(2013-08-10)
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