スペシャルブログの更新第3回目は第1回『このライトノベルがすごい!』大賞の栗山千明賞を受賞した大間九郎さんのインタビューをアップです!
第1回『このライトノベルがすごい!』大賞 栗山千明賞作品
『ファンダ・メンダ・マウス』
著者:大間九郎
イラスト:ヤスダスズヒト
――まずは受賞おめでとうございます
大間
ありがとうございます。大賞500万円を取れなかった大間九郎です。
――えっ?あ……、はい。本日はよろしくお願いします。
えっと、受賞の電話連絡を受けたときのことを教えてください?
大間
風呂に入っている時の電話でしたので、全裸でお電話に出させていただきました。
寒かったです。500万がスルリと指の間から抜け落ちて行く感覚、心も体も寒かったです。
――全裸で、500万……。えーと、受賞に関して、周囲の方の反応など何かあったりしましたか?
大間
ないです。私の周囲に人などいないので。
――そ、そうですか……。小説を書き始めたきっかけは?
大間
500万円が欲しかったからです。
私は本をよく読むのですが、本は高いのです。お金がすぐになくなってしまいます。
なので本を買う為のお金は、本を書いて稼ごうと思い小説を書きました。
賞金が100万円になり、買える本も5分の1です。
――はは……(汗)、大間さんって素直な方なんですね……。
好きな作家はいますか? 好きな作品などはありますか?
大間
中島らも・ナンシ―関・大槻ケンヂ・町田康・鳴海丈・宮部みゆき・奥田英朗・舞城王太郎・高村薫・夢枕獏・桜玉吉・
うえやまとち・古谷実・山本直樹・西原恵理子・藤田和日郎・化野燐・石川賢・池波正太郎・石井好子・桜庭一樹、
まだまだ好きな方はたくさんいますがすぐお応えできるのはこれくらいでしょうか。
私にとって中島らもは神です。そして桜庭一樹は俺の嫁。(敬称略)
――俺の嫁……。えー、ちなみに、なぜ第1回『このラノ』大賞にご応募いただいたんでしょうか?
大間
行きつけの本屋で『このライトノベルがすごい2010』が目にとまり、表紙に〝大賞募集〟と書いてあり、賞金が500万円だったからです。500万あれば1、2年は本を買うのに困りませんから。
――ははは、なるほど……。本作品を書くきっかけなどはありましたか?
大間
お金です。
――で、ですよね……。作品の見所は?
大間
人間はどのような状態でも素晴らしいと思います。人間は素晴らしい、私はそのように考えています。
私の書いた小説は人間讃美の小説です。人間という生き物の素晴らしさを感じていただけたらと思います。
――……おお! なんか今日はじめて良いこと言ってますよ! 大間さん。
最後に……、読者の皆様にメッセージをいただけますか。
大間
この度、栗山千明賞を受賞させていただきました大間九郎です。学歴も、金も、地位も、名誉も、将来も何もない三十男が書いた窮鼠猫を噛む一撃を堪能していただければと思います。
――あ、あと、お約束の質問なんですが、賞金の使い道は?
大間
本を買います。買いたい本は山ほどあるし、本屋は毎月新刊を入れてきて私を誘惑し続けるので。
――もう1個ぐらい、やわらかめの質問を……。最近、個人的にハマっていることとかマイブームとかあったりしますでしょうか?
大間
最近出来た桜木町駅前の紀伊国屋書店です。広くて綺麗で大好きです。私は伊勢崎町の有隣堂をマイ本屋にしていたのですが、このごろ浮気気味です。週の内3日が有隣堂で4日が紀伊国屋になってしまいました。許して有隣堂、高い本は君で買うから。
――えー、今回はとっても正直者な大間九郎さんにお話伺いました。
ありがとうございました。
大間九郎さんの『ファンダ・メンダ・マウス』は9月10日刊行予定です。
今後も、各受賞者の声を順次更新予定です。お楽しみに!
受賞作特集 http://award2010.konorano.jp/
大賞公式サイト http://konorano.jp/
公式ツイッター http://twitter.com/konorano_jp