このライトノベルがすごい!文庫 スペシャルブログ

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作者への質問 回答編

作者への質問 回答編!(5)木野裕喜先生

当ブログにて読者のみなさまから募集した、第1回『このライトノベルがすごい!』大賞受賞者への質問への各著者からの回答編を大公開!

最後を飾るのは優秀賞作品『暴走少女と妄想少年』の著者 木野裕喜先生です。
妄想全開の主人公・善一とご自身の共通点なども語ってくれました!

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今までに感銘を受けた作品を教えてください。
自分は大学でライトノベルに出会うまで、ほとんど活字を読まずに漫画ばかり読んでいたので、心に残っているものといえば、やはり漫画ですね。
特に『ドラゴンボール』。今は『改』と付いたものが放映されていますが、自分は漫画は少年ジャンプでもちろん、リメイク前のものをリアルタイムで観ていました。
友情・努力・勝利がふんだんに詰め込まれたあの作品は、自分にとっての青春にも等しい作品です。今でもたまに読み返しますしね。
劇場版も含め、『ドラゴンボール』のことなら大概答えられます♪ ポルンガを呼び出す呪文だって覚えています。
あそこまで人の記憶に残せる作品には、憧れを超えて素直に尊敬してしまいます。

投稿作の執筆期間はどのくらいでしたか?
『暴走少女と妄想少年』は途中で一度浮気し、別の作品にとりかかってしまったので詳しくは分かりませんが、おそらく二ヶ月くらいでしょうか。

どうしてラノベ書こうと思ったのですか?
好きなジャンルの小説を読んでいたはずなのに、どうも微妙に波長が合わず、ここはこうした方がいいんじゃないか、自分ならこうするのに、という気持ちが積もりに積もり、実際にPC前に向かったことが始まりでした。
その後、書いたものを読んでもらいたくなり執筆仲間を探しました。
そうして感想をもらえることが想像以上に嬉しく、どっぷりと執筆の世界にはまってしまいました。

善一の妄想がすごくおもしろいのですが、木野さんも普段からこういうことを妄想しているのですか?
答えにくい質問がきてしまいましたね……。
ですが答えましょう!
『Yes !!』と。
二十歳を越えた今では妄想も落ち着いていますが、中学・高校時代の男子っていったらそんなことばかりじゃないですか? ああ、隠さないでいいんです。それが普通です。健全です。自分も経験してきたことなので、よぉく分かります。
善一の妄想なんて温いわ。俺はもっとすごいこと妄想してるぜ! って方もいらっしゃると思いますが、それはあれです。実際に文章にするとジャンルが変わるし、規制もかかってしまうので……。
何より、大っ広げにしすぎて女子に引かれたくないですしね!(最重要)
なので、ぎりぎり健全だけど、たまーに規制ラインを超えちゃいそうな辺りをふらふらする妄想を書いていければと思います。
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暴走少女と妄想少年 (このライトノベルがすごい!文庫)暴走少女と妄想少年 (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:木野 裕喜
宝島社(2010-09-10)

暴走少女と妄想少年2 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)暴走少女と妄想少年2 (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:木野 裕喜
宝島社(2010-12-10)

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作者への質問 回答編!(4)おかもと(仮)先生

当ブログにて読者のみなさまから募集した、第1回『このライトノベルがすごい!』大賞受賞者への質問への各著者からの回答編を大公開!

第4回は特別賞作品『伝説兄妹!』の著者 おかもと(仮)先生です。
早くも、続刊作品『伝説兄妹3! 妹湯けむり編 』が3月10日発売予定!
質問ではおかもと(仮)流、執筆のコツなどを語ってくれています。

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今までに感銘を受けた作品を教えてください。
無数にあるのでなんとも言えません。

投稿作の執筆期間はどのくらいでしたか?
ひと月以内、だった……ような……?

どうしてラノベ書こうと思ったのですか?
好きだからです。ラノベが、というよりも、ラノベ的なものが。

物語を作る上で最初に決めることはなんですか?
最初から最後までの話の流れをあらかじめ決めておくことです。それを紙に書く。最終的に守らなくてもいいから、とにかくまず全部決めてしまいます。

読者を楽しませるために心がけていることはなんですか?
話の中間と終盤で流れを変える。キャラクターに身近に居そうな雰囲気を出させる。自分で書いててニマニマできる文章を書く、すると自分に近い感性の人はニマニマする(と思われます)。

伏線の上手い張り方は?
あまり意識しないこと。

世界観の膨らませ方は?
世界観の膨らませ方……小説内で、やっちゃいけないことを少なめに設定することですかね。あとはテンションだと思います。人が読んだ時、あるシーンでテンションがかなり上がるようにしておくと、そのシーンではたいてい何をやっても許されます。人はそれを勢いと言いますが、多用すると大変なことになります。

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伝説兄妹! (このライトノベルがすごい!文庫)伝説兄妹! (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:おかもと(仮)
宝島社(2010-09-10)

伝説兄妹2! 小樽恋情編 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)伝説兄妹2! 小樽恋情編 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:おかもと(仮)
宝島社(2010-12-10)

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作者への質問 回答編!(3)大間九郎先生

当ブログにて読者のみなさまから募集した、第1回『このライトノベルがすごい!』大賞受賞者への質問への各著者からの回答編を大公開!

第3回は栗山千明賞作『ファンダ・メンダ・マウス』に引き続き、
続刊作品『ファンダ・メンダ・マウス2 』が3月10日発売予定!の大間九郎先生からの回答です!
登場キャラクターや、音楽のことまで語ってくれました。

ファンダ・メンダ・マウス

今までに感銘を受けた作品を教えてください。
ご質問ありがとうございます。
きっと中島らもの『超老伝 -カポエラをする人』だと思います。
きっと生まれてから今まで読んだ本の中で一番面白かったんじゃないでしょうか。
中島らもでは「逐電」(『寝ずの番』収録)という作品もかなり面白かったです。あと『永久(とわ)も半ばを過ぎて』もかなり面白かったと思います。
伊藤計劃の『ハーモニー』も面白かったですし、桜庭一樹の『赤×ピンク』も面白かったです。古谷実の『グリーンヒル』も外せないかなー、それを言ったら舞城王太郎の『熊の場所』も外せないかなー、それなら磯崎憲一郎の『肝心の子供』も入れとくか? 川上未栄子の『乳と卵』は? それならそれならそれなら………………。

投稿作の執筆期間はどのくらいでしたか?
ご質問ありがとうございます。
寒くなってから12月の終わりくらいまでなので1ヶ月くらいかと思います。
正確には覚えていません、すいません。

どうしてラノベ書こうと思ったのですか?
『このライトノベルがすごい! 2010』を見たからです。
私は今まで小説を書こうと思った事はありませんでしたが、この本を見た時、書いてみたいな、と、思いました。
タイミングなのだと思います。
これが文学界新人賞を見たなら純文学を書いたでしょうし、江戸川乱歩賞でしたら推理小説を書いていたかもしれません。
賞が取れたか分かりませんが。

主人公のマウスが好きです。リアリティがあって、すぐ近くにいそうな雰囲気があります。大間さんとマウスには、なにか共通点がありますか? 例えば、性格上似ている点など…。
ご質問ありがとうございます。
僕と彼にある共通点はまず見た目が醜い事、そして下品なところです。
それ以外は思いつきません。
彼はヒーローで、私はつまらないその他多勢ですから。

『ファンダ・メンダ・マウス』に出てくる女の子の中で大間さんが思い入れのある女の子は誰ですか? また、なぜですか?
ご質問ありがとうございます。
小説に出てくる少女達に思い入れはありません。
今年で33になる男が、10代(少し年上の女の子もいますが)に思い入れはなかなか持てません。
彼女達は女で子供です。私は女も子供も好きですが、女の子は凄く苦手です。
なので女の子を書くのは苦手です。
なのでなかなか思い入れを持って書くことは難しいです。
関係ない話ですが、私の好みは自分より少し年上、34、5歳くらいの女性です。
まぁ関係のない話ですが。

大間先生はジャパニーズヒップホップがお好きだという記事を見たのですが、この作品にテーマ曲をつけるとしたら、誰のどの曲をチョイスしますか?
これは頂いた質問の中で一番難しい質問です。
私はこの『ファンダ・メンダ・マウス』という小説を一枚のアルバムのように20ページから40ページ間隔でリズムを変えています。
なのでテーマ曲もその都度変わることになると思います。
全体的にはやはりRHYMESTERの「キング オブ ステージ」なのだと思います。大好きですから。
でも感じとしては、BUDDHA BRANDの「ILL伝導者」の方がしっくりくるかなー?
でもZeebraの「MR.DYNAMITE」も外せないなー。横浜が舞台なのでオムニバスアルバムの『BAYSQUAD』もいいかなー。

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ファンダ・メンダ・マウス (このライトノベルがすごい!文庫)ファンダ・メンダ・マウス (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:大間 九郎
宝島社(2010-09-10)

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作者への質問 回答編!(2)里田和登先生

以前に当ブログにて読者のみなさまから募集した、第1回『このライトノベルがすごい!』大賞受賞者への質問への各著者からの回答編を大公開!

第2回は大賞金賞作『僕たちは監視されている』に引き続き、現在、続刊作品『僕たちは監視されている ch.2』が絶賛発売中!の里田和登先生からの回答です!

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今までに感銘を受けた作品を教えてください。
島田雅彦氏の「僕は模造人間」「天国が降ってくる」です。
最近読んだ漫画だと「俺はまだ本気出してないだけ」でボロボロ泣きました。

投稿作の執筆期間はどのくらいでしたか?
1ケ月半です。

どうしてラノベ書こうと思ったのですか?
体を壊して仕事を辞め、療養生活に入るとともにネット中毒に陥り、
オタ文化に少しずつ詳しくなっていく過程で、ライトノベルを知りました。
(エヴァ世代でありながら、アニメデビューはエウレカセブンでした)
書き始めた動機は、完全に引きこもりのリハビリです。

執筆するときは椅子ですか?それとも床で、座布団などに座るのですか
気になって筆が進みません。なにとぞ教えてください。<大間さんからの質問です。>

普通に椅子に座って書いてます!
今度個人的にお食事でもと思うのですが、勇気がなくてお誘いできません。。。
えっと、最後の質問はなんなんでしょう(笑)
僕から大間さんへの質問ターンは……ないのでしょうか。

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僕たちは監視されている (このライトノベルがすごい!文庫)僕たちは監視されている (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:里田 和登
宝島社(2010-09-10)

僕たちは監視されている ch.2 (このライトノベルがすごい!文庫)僕たちは監視されている ch.2 (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:里田 和登
宝島社(2011-01-08)

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作者への質問 回答編!(1)大泉貴先生

以前に当ブログにて読者のみなさまから募集した、第1回『このライトノベルがすごい!』大賞受賞者への質問への各著者からの回答編を大公開!

第1回は大賞受賞作『ランジーン×コード』に引き続き、現在、続刊作品『ランジーン×コード tale.2 Dance with The Lang Breakers』が絶賛発売中!の大泉貴先生からの回答です!

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今までに感銘を受けた作品を教えてください。
影響を受けた作品は数多いですが、僕の根っこを形成している作品をあげるなら、幼い頃に眺めていたウルトラマンの怪獣図鑑でしょうか。作品、じゃない気もしますが感銘を受けたのは確か。小さい頃はウルトラマンの怪獣図鑑を眺めて、暴れ回る怪獣を妄想する日々を送っていました。怪獣のスチール写真と解説のテキストにときめいたのです。コトモノートのアイデアの源です。小説の付録にあるコトモノートは完全に怪獣図鑑のノリで書いています。
なので怪獣映画も夢中になって見ていましたし、影響もどっぷり受けました。特に、「怪獣という異質な存在をいかにリアルに描くか」に全力を傾けた平成ガメラ三部作は最高なのです。もっと書きたいのですが、さらに長くなりそうなのでこの辺で。

投稿作の執筆期間はどのくらいでしたか?
コトモノの構想そのものは高校生の頃からありました。でも基本的に僕はさぼり魔で飽きっぽいので、途中まで書いてほったらかしにしたり、終盤までできていたのを気にいらなくて自分で全没にしたり、他の作品を書いて投稿したりを大学時代ずっと繰り返していました。卒業間近になってコレはまずいと思い、卒論に追われながら無理やり書きあげて投稿して今に至ります。だから大学四年間まるまる執筆期間だったと言うべきなのか、〆切最後の三カ月で書きあげたと言うべきなのか、答えるのにいつも戸惑います。
ちなみに最初の構想では、コトモノが社会に認知され始めた頃の話を書く予定でした。いつか、そのあたりの話も書いてみたいです。


どうしてラノベ書こうと思ったのですか?
ラノベが書きたいというよりも、自分が書きたくて書いた物語を受け入れてくれたジャンルがラノベだったのだと思います。なので、それほどラノベにこだわりがあったわけではありません。でも、ラノベ以外だと僕の作品はきっと受け入れてもらえなかったと思います。ラノベは本当に度量の大きなジャンルなのです。


作品中に普段使わない難しい言葉(遺言詞とか)が多々使われていますが、その言葉達をどのようにして自分の言葉にしたのかを教えてください。
この質問は答えるのにすごく悩みました。小説書きとして、今まさに考えさせられている部分だったので……。
まず遺言詞や詞族などの造語については、日本語としての響きを大切にしたかったので遺伝子や種族などの単語を世界観に合わせてアレンジしながら作っていきました。また自分の頭にあるイメージを表現するために、資料をあたって様々な専門用語を引用したりするので、普段使わないような言葉が作中で出てくるのはそのためです。
でも、本当に優れた作家とは、平易な言葉によって読者を物語に惹きつけ夢中にさせられる人のことを指すのではないでしょうか。いえ、たとえ難しい単語が出てくるのだとしても、本当に面白い作品というのは読者にはそんなことを気にさせず、最後まで読ませる力を持っているものです。そこまで出来て初めて、自分の言葉にしたと言えるのかもしれません。本当に自分の書いている言葉は自分のものになっているのか、ただ難しい言葉に頼っていないか、デビューしてから考えさせられるようになりました。
と勢い込んで書いてしまいましたが、質問の主旨からは完全に逸れてますね、すいません。読者にいかに伝えるかを考えて、作品を書き続けていくことで、言葉は自分のものになるのだと思います。

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ランジーン×コード (このライトノベルがすごい!文庫)ランジーン×コード (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:大泉 貴
宝島社(2010-09-10)

ランジーン×コード tale.2 (このライトノベルがすごい!文庫)ランジーン×コード tale.2 (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:大泉 貴
宝島社(2011-01-08)

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